2025 NAPS MOTOGYM 関東 リザルト&イベントレポート

2025年6月15日(日)、モトジムカーナ最高峰クラスの選手が集い、ツインコースで一騎打ちの白熱のバトルを繰り広げる「2025 NAPS MOTOGYM関東」が埼玉県 埼玉スタジアム2002/大門上池調整池広場にて開催されました。

2025 NAPS MOTOGYM関東 エントリーリスト 2024 NAPS MOTOGYM 関東コースマップ

総勢118名の選手のエントリーがあった今回の「NAPS MOTOGYM」、今回は埼玉スタジアム2002/大門上池調整池広場での開催。初めての会場、そして大雨の際に調整池となる路面です。

前日の夕方から当日朝にかけて雨が降ってしまい、路面には雨と砂・泥が混ざったコンディションとなり、予選スタートを延期してコースコンディションの回復の為に清掃を参加選手自ら行う事に・・


【予選】
NAPS MOTOGYMの予選はタイムアタック形式ですが、ツインコースだからこその対戦形式での面白いバトルも見どころの一つ。

今回も様々な車両が出場するモトジムカーナの要素がギュッと凝縮された大会がスタート。
刻々と変化していく路面状況、清掃をしたとは言え決して良い状態とは言えず、特に上位選手の転倒やミスが目立ち、非常に難しい状況だった事が伺えます。

難しい状況の中開催された予選で活躍した、勇敢な選手を何名か紹介します!

■Z1000A 田中選手
田中選手はヘルメットやウエアでおなじみ「RIDEZ」のメーカースタッフ!
なんと今回「初モトジムカーナ!」とのこと。初めてなのに、この路面状況でもトライするとは恐れ入ります…
次回はもっとキレ味のある走りをしてくれるに違いありません!

■Z900RS・・でエントリーをするはずだった村松選手
今回は車両トラブルにより借り物のGSX-Rで出場しましたが、恐らく日本一速いZ900RSのライダーの一人。写真でもわかる通り、普段とは違う車両でもこの勢いで走る高能力ライダー。
その走りを魅せてほしかった!

■GROM 元田選手
こちらの元田選手も直前の車両トラブルにより借り物マシンでの出場。
優勝候補ともいわれる”GROM王”も、借り物に馴染むには時間が足りなかったようです。
次回はこの悔しさを倍返しして優勝を!

■GSX-R1000 辻家選手
海外にも名を知られるモトジムカーナ選手の辻家選手。
アグレッシブなその走りはウエットでも変わらない・・が、今回は路面がそれを許さなかった!誰しもがトーナメントで暴れまわるGSX-Rを見たかったハズ。

【決勝トーナメント】

そんな激闘の予選のなか、転倒を恐れぬ果敢なアタックやテクニック、そして運を味方につけた選手が32名選出。
午後は乾きつつある路面と引き換えに、浮き上がった砂で路面がグリップしないという非常に難しい状況下で、どこまで限界に近い領域でのアタックをするか・・そんな精神力をも試されるトーナメント戦が行われました。

今回のクラス振り分けは午前中の順位を基に

UP GARAGEクラス:1~8位
MOTULクラス:9~16位
LIQUI MOLY / RS TAICHIクラス:17~24位
YAMALUBE / KSK MOTOクラス:25~32位

の振り分けとなりました。

[YAMALUBE / KSK MOTO クラス]

先述の通り、難しい状況の午前中の結果を基に、予選タイム25~32番手の選手がYAMALUBE<ヤマルーブ>&KSK MOTO<ケイスケモト> クラスで激闘!
このクラスでは優勝候補である”キングオブジムカーナ”こと作田選手の転倒など、だれもが予想だにしないアクシデントもあり、一番の混戦クラスであったともいえます。

そんな大荒れの混戦のなか、確実な走りで決勝戦にコマを進めたのは、モトジムカーナの認定クラスではC2級の86 古田選手と認定クラスのないノービス選手の114 西村選手、上位クラスのA級やB級の選手を差し置いて激突!

スタートはパワーのあるVTRの古田選手が先行、圧倒的なアドバンテージを古田選手が持ちながら先行・・と思われたが、1つ目の右回転セクションでラインを見誤ってしまい大きくライン修正&やり直しを行う状況に。

そんな中、淡々と走る西村選手でしたが、古田選手と同様に右回転セクションでラインを見誤り停止!しかし、足をつく事のペナルティがないNAPS MOTOGYMのルールを逆手に取り、僅かに車体をバックさせ最低限のロスでセクションを通過!

勢いのある古田選手より僅かに先行しながら折り返しのフリーターンセクションに突入、ここでC2級の古田選手が鋭いターンを決め西村選手の前に出る。

追いすがる西村選手だが、深いターンが少ない後半はパワーの差も相まって徐々に引き離され、そのまま古田選手が逃げ切りゴール!見事、上位クラス陣を蹴散らし優勝を決めました!
諦めない心で挑戦した結果、見事準優勝を遂げた西村選手も素晴らしい走りでした!

YAMALUBE / KSK MOTO クラス リザルト
優勝:古田選手
準優勝;西村選手
3位:宇治原選手

【LIQUI MOLY / RS TAICHI クラス】

LIQUI MOLY<リキモリ> / RS TAICHI<アールエスタイチ>クラスは予選タイム17~24位の選手が集結。

認定クラスA級B級が数多く集結したこのクラスは目が離せない勝負の連続、ほんのわずかなミスが敗退に直結する緊張感のあるクラス。
逆に言えばこのクラスもまた下剋上が狙えるクラスですが・・

決勝戦に残ったのはモタードを巧みに操る二人の猛者、30 菊池選手と 9 和田選手。
スタートで先行するのは菊池選手!フライングギリギリのダッシュで1車身ほどのアドバンテージをもって先行するが、1つ目の回転セクションで僅かにフロントが逃げパイロンに接触、そんな隙をついて和田選手が逆転先行!

先行を許したプレッシャーからか、2つ目の回転セクション進入で菊池選手のリアタイヤが流れる!それでも攻める事を止めない菊池選手でしたが、セクション立ち上がりでついにリアタイヤが前に進むことを諦めてしまい、大きくスピン!

そんな中淡々と先行する和田選手はフロントを持ち上げながら余裕を見せつけます!
菊池選手もフリーターンをブレーキターンで魅せる・・が、ここでもタイヤが大きくスライド&転倒!ダーティーな路面が菊池選手に襲い掛かります!

エンターテインメントであるMOTOGYMならではのワンシーン、あいつが悪い!?とメッセージを送る菊池選手を尻目に、余裕の表情でゴールをを決めた和田選手が優勝!

LIQUI MOLY / RS TAICHI クラス リザルト
優勝:和田選手
準優勝:菊池選手
3位:明石選手

【MOTULクラス

MOTUL<モチュール>クラスは予選タイム9~16位の選手が集結。

徐々に路面が乾いていく中、モトジムカーナ大会の入賞常連選手が集うモチュールクラスがスタートします。
乾いてきたスリッピーな路面が選手の精神力を削り取っていきます・・!

そんな難しい状況を乗り越えて勝ち上がってきたのは 2 広瀬選手と 32 和田選手、NSR250R同士の決戦です。

スタートで先行するのは和田選手、しかし剃刀のような走りをする広瀬選手がすぐに横に並びます。丁寧な走りに定評のある和田選手ですが・・1つ目の回転セクションの立ち上がりで僅かにリアタイヤが横に滑り、広瀬選手がここで逆転先行!

実力者である和田選手をもってしても止められない鋭さで差を広げていく広瀬選手。一瞬アクセルに迷いが生じる瞬間もありましたが・・最後まで切れ味の落ちない広瀬選手が逃げ切り優勝!

MOTULクラス リザルト
優勝:広瀬選手
準優勝:和田選手
3位:小崎選手

【UP GARAGEクラス】

UP GARAGE<アップガレージ>クラスは予選1~8位の選手が集結、全員が優勝候補と言える目が離せぬクラス。

上がる気温、乾く路面、そして浮き上がる泥混じりの砂。過去一番で難しい路面状況となった最高峰トーナメント。

難しい状況の中を勝ち抜いたのは・・14 濱田選手と7 中嶋選手!ヤマハの2ストローク250cc同士の激闘が始まります・・・!


ほぼ同時にスタートし、全くの横並びでスラロームを抜けていく2台。1つ目の回転セクションへの進入で僅かに濱田選手が先行する・・と思った瞬間、濱田選手のフロントタイヤが流れて転倒!普段から伸るか反るかの走りをする濱田選手ですが、やはり今回の路面状況には分が悪かったか・・!


そんな瞬間に中嶋選手が前に出ますが、パイロン接触ギリギリのラインでの回転セクションを通過、中嶋選手も限界直前だったのか立ち上がりの速度が鈍い!

エンジンが掛かり急いで再スタートする濱田選手ですが、その間に大きく先行した中嶋選手の転倒やミスコースが無い限りは逆転が難しい状況に。


中嶋選手のミスを期待したい・・が、昨年のMOTOGYM関西の準優勝者である中嶋選手がミスを許す事もなく・・逃げ切りゴール!

見事な走りで文句なしの優勝を勝ち取ったのは中嶋秀和選手&TZR250R!

UP GARAGEクラス リザルト
優勝:中嶋選手
準優勝:濱田選手
3位:吉野選手

今回も手に汗握る接戦もあり、一方では転倒で涙をのんだバトルもありました。
しかし、諦めずに完走する事が勝利への一歩であることを思い出させてくれる勝負もあり、そこがNAPS MOTOGYMの見どころとも言えます。

今回の大会を見て走ってみたい!と思われた方、次回開催時のエントリーをお待ちしております!

【初心者必見】モトジムカーナの始め方!

大会運営協力:
関東事務茶屋
JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)

2025 NAPS MOTOGYM 関東 SPONSORS

アップガレージ

モチュール

2024 NAPS MOTOGYM 関西 リザルト&イベントレポート

去る2024年11月24日、関西エリアで初開催の会場となった泉大津フェニックス多目的広場に総勢94名の熱き魂が集結、熱気あふれるバトルが繰り広げられました!

午前中の第一ヒートは午後のトーナメントに向けたタイムトライアル方式の「予選」ともなり、1つのミスで午後に続くか否かが決まる、選手にとっては大変なプレッシャーがかかる走行となります。
もちろん、NAPS MOTOGYMではツインコースならではの「対戦」形式でもあるので、タイムだけではないバトルも見どころです。

関西らしいレース仕様のスクーターや、おなじみ?の大型アドベンチャー、スタイルを含めてクールに決めたカフェレーサーなど、バラエティに富んだ車種が走る事もモトジムカーナの特徴です。

駐車場としても使用する事がある会場特有の「ラインペイント」でのスリップも多く、それにより数々のドラマが生み出される熱いレースとなりました。
前回大会でトーナメントに出場した選手や、各地のモトジムカーナ大会での常勝選手などが惜しくも敗退してしまうなど、今回も大いに荒れに荒れた第一ヒートでした。

2024 NAPS MOTOGYM 関西 YOUTUBE LIVE アーカイブ

そんな激戦の中、チャンスをモノにした32名の選手が午後の第二ヒート、トーナメントバトルに進出!

今回のクラス振り分けは午前中の順位を基に

・UP GARAGEクラス:1~8位
・MOTULクラス:9~16位
・RS TAICHIクラス:17~24位
・LIQUI MOLYクラス:25~32位

の振り分けとなりました。

・LIQUI MOLYクラス トーナメント出場選手

様々な車両の組合せとなったLIQUI MOLYクラス。
決勝戦にコマを進めたのは、にこやかな表情とは裏腹に豪快かつ正確なライディングでCBR600RRを駆る村野選手。
対照的に、クールに見えるが熱いハートでタイムを刻むGSX-R750の井上選手。

実力の拮抗するJAGE認定B級の二人のバトルがスタート!

スタートで先行した村野選手でしたが、タイヤのグリップがタレてきたのか、至る所でリアがスライドしてしまいマシンが安定しない。
普段は2回しか走行しないモトジムカーナだが、何度も走行する事になるトーナメントバトルゆえ、タイヤにも、そして選手にも大きな負荷が襲い掛かる!
そんな中、井上選手は着実にクールな走りで先行していくが、村野選手も意地の走りで暴れるマシンを押さえつけ、僅差で村野選手が勝利!
前回の大磯大会での転倒を払拭する、堂々の魅せる走りで勝利を収めました!

LIQUI MOLYクラスリザルト

優勝:村野選手
準優勝:井上選手
3位:五十嵐選手

・RS TAICHIクラス トーナメント出場選手

モトジムカーナ大会で上位に来ることが多い選手の組合せになったRS TAICHIクラス。
決勝に勝ち抜いてきたのは、車両メーカーで車体設計に携わる、正に車両のプロである宇積選手とZ400。
そして同じく車両メーカーに勤務する黒瀬選手が自らチューニングで磨き上げた車両は電動マシンのUltraBee。

対照的で、それでいて共通点の多い二人の選手による熱いバトルがスタート!

スタートで前に飛び出たのは黒瀬選手・・でしたが、まさかのフライング!1秒の加算ペナルティをうけてしまい、圧倒的なアドバンテージを得た宇積選手。
1秒を取り戻すためにギリギリのアタックをする黒瀬選手と、安定した走りで逃げ切り余程の事が無ければ宇積選手の勝利は目前!・・・と思われたが、なんとコースを見失ってしまった宇積選手。
僅か45秒ほどの勝負において「1秒」の重さは勝っていても負けていても非常に重く、ギリギリの勝負をしてきた選手にはよくも悪しくも更なるプレッシャーだったのかもしれません。
そんなプレッシャーの中、勝利を手繰り寄せたのは黒瀬選手でした!

ナップスでも取扱う電動オフロードバイクのSurron UltraBeeは、モーター特有のトルク性能や軽量な車体構成がモトジムカーナでも戦える車両である事が証明されました!
※黒瀬選手のUltraBeeはジムカーナ用にカスタマイズされています。

ナップスのSurron取扱店舗はこちら>>

RS TAICHIクラス リザルト

優勝:黒瀬選手
準優勝:宇積選手
3位:井伊選手

・MOTULクラス トーナメント出場選手

歴戦の猛者の選手が集ったMOTULクラス。
決勝戦に勝ち上がってきたのは、ストック状態に近い見た目のストリートマシンDR-Z400SMを驚異的なテクニックで駆る久谷選手。
前回の大磯大会Surlusterクラスで3位に入賞、他の大会でも入賞常連で実力は折り紙付きの角谷選手&YZ250X。

性格の異なる2台のモタードマシン、乗り方も異なる二名の選手が対峙!

スタート直後からDR-Zの久谷選手が400ccのトルクで前に出る!ターンの鋭さでは角谷選手に分があるように見えるが、それでも徐々に差が広がっていく。
なんとか差を詰めたい角谷選手だが、鋭いターンに合わせたサスセッティングが裏目に出たのか、中盤の高速エリアでリアタイヤが若干スライド、その間に久谷選手が更に差を広げていく!

しかし、中盤以降の回転セクションなどは角谷選手の鋭さが炸裂、広がった差をどんどん詰めていく・・が、僅かな差で久谷選手が逃げ切り勝利を収めました!
新型も発表されたDR-Zの高い戦闘力が未だに現役であることを証明する名勝負でした!

MOTULクラス リザルト

優勝:久谷選手
準優勝:角谷選手
3位:和田選手

UPGARAGEクラス トーナメント出場選手

今回も誰が優勝するのか全く読めないのがUPGARAGEクラス。実力の拮抗する選手勢の中で僅かなチャンスと運をもって勝ち上がってきたのは‥

前回の大磯大会のSurLusterクラス準優勝、職人技でTZR250Rを限界以上の速度で振り回す中嶋選手。

そして直近のDUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会第5戦でも総合優勝したNSR250Rの大川選手、前回の大磯大会での屈辱を晴らせるか。

NAPS MOTOGYM関西の最速ライダーの座を賭けた、最後のバトルがスタート!

ごく僅かにスタートのリアクションが早かった中嶋選手が微妙な差で先行しながらスラロームへ飛び込んでいくが、そこに遅れることなく食らいついていく大川選手。

8の字へは同時に進入したが、切り返しの僅かな瞬間で大川選手が逆転先行、そんな大川選手が見えた焦りからか中嶋選手のTZRのフロントタイヤが持ち上がる!

持ち上がったフロントが落ち着くまでのロスが手痛いが、それでも僅かなロスで攻め続ける中嶋選手。一方の大川選手は隙の無い走りで各ターンをまとめていく!

ゴール手前、最後の回転ターンへ大川選手が先行したまま進入していく!中嶋選手も諦めずに追いすがるが、最後まで姿勢を崩さない大川選手が勝利!

僅かな瞬間が勝敗につながってしまう、トップレベルの選手による息を呑むバトルを制し、NAPS MOTOGYM関西の最速ライダーの座は大川選手へ渡りました!

UPGARAGEクラス リザルト

優勝:大川選手
準優勝:中嶋選手
3位:作田選手

今年も熱いバトルが繰り広げられたNAPS MOTOGYMですが、来年2025年も開催に向けて調整中です!内容が決定次第、ナップス公式SNSやウェブページで発表してまいりますので、フォロー&チェックをお願いします!

2024 NAPS MOTOGYM関西 エントリーリスト 2024 MOTOGYM 関西コースマップ

大会運営協力:
関東事務茶屋
関西パイロン練習会
JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)

2024 NAPS MOTOGYM 関西 SPONSORS

アップガレージ

モチュール

阪九フェリー
関空泉大津ワシントンホテル