去る2024年11月24日、関西エリアで初開催の会場となった泉大津フェニックス多目的広場に総勢94名の熱き魂が集結、熱気あふれるバトルが繰り広げられました!
午前中の第一ヒートは午後のトーナメントに向けたタイムトライアル方式の「予選」ともなり、1つのミスで午後に続くか否かが決まる、選手にとっては大変なプレッシャーがかかる走行となります。
もちろん、NAPS MOTOGYMではツインコースならではの「対戦」形式でもあるので、タイムだけではないバトルも見どころです。
関西らしいレース仕様のスクーターや、おなじみ?の大型アドベンチャー、スタイルを含めてクールに決めたカフェレーサーなど、バラエティに富んだ車種が走る事もモトジムカーナの特徴です。
駐車場としても使用する事がある会場特有の「ラインペイント」でのスリップも多く、それにより数々のドラマが生み出される熱いレースとなりました。
前回大会でトーナメントに出場した選手や、各地のモトジムカーナ大会での常勝選手などが惜しくも敗退してしまうなど、今回も大いに荒れに荒れた第一ヒートでした。
2024 NAPS MOTOGYM 関西 YOUTUBE LIVE アーカイブ
そんな激戦の中、チャンスをモノにした32名の選手が午後の第二ヒート、トーナメントバトルに進出!
今回のクラス振り分けは午前中の順位を基に
・UP GARAGEクラス:1~8位
・MOTULクラス:9~16位
・RS TAICHIクラス:17~24位
・LIQUI MOLYクラス:25~32位
の振り分けとなりました。
・LIQUI MOLYクラス トーナメント出場選手
様々な車両の組合せとなったLIQUI MOLYクラス。
決勝戦にコマを進めたのは、にこやかな表情とは裏腹に豪快かつ正確なライディングでCBR600RRを駆る村野選手。
対照的に、クールに見えるが熱いハートでタイムを刻むGSX-R750の井上選手。
実力の拮抗するJAGE認定B級の二人のバトルがスタート!
スタートで先行した村野選手でしたが、タイヤのグリップがタレてきたのか、至る所でリアがスライドしてしまいマシンが安定しない。
普段は2回しか走行しないモトジムカーナだが、何度も走行する事になるトーナメントバトルゆえ、タイヤにも、そして選手にも大きな負荷が襲い掛かる!
そんな中、井上選手は着実にクールな走りで先行していくが、村野選手も意地の走りで暴れるマシンを押さえつけ、僅差で村野選手が勝利!
前回の大磯大会での転倒を払拭する、堂々の魅せる走りで勝利を収めました!
LIQUI MOLYクラスリザルト
優勝:村野選手
準優勝:井上選手
3位:五十嵐選手
・RS TAICHIクラス トーナメント出場選手
モトジムカーナ大会で上位に来ることが多い選手の組合せになったRS TAICHIクラス。
決勝に勝ち抜いてきたのは、車両メーカーで車体設計に携わる、正に車両のプロである宇積選手とZ400。
そして同じく車両メーカーに勤務する黒瀬選手が自らチューニングで磨き上げた車両は電動マシンのUltraBee。
対照的で、それでいて共通点の多い二人の選手による熱いバトルがスタート!
スタートで前に飛び出たのは黒瀬選手・・でしたが、まさかのフライング!1秒の加算ペナルティをうけてしまい、圧倒的なアドバンテージを得た宇積選手。
1秒を取り戻すためにギリギリのアタックをする黒瀬選手と、安定した走りで逃げ切り余程の事が無ければ宇積選手の勝利は目前!・・・と思われたが、なんとコースを見失ってしまった宇積選手。
僅か45秒ほどの勝負において「1秒」の重さは勝っていても負けていても非常に重く、ギリギリの勝負をしてきた選手にはよくも悪しくも更なるプレッシャーだったのかもしれません。
そんなプレッシャーの中、勝利を手繰り寄せたのは黒瀬選手でした!
ナップスでも取扱う電動オフロードバイクのSurron UltraBeeは、モーター特有のトルク性能や軽量な車体構成がモトジムカーナでも戦える車両である事が証明されました!
※黒瀬選手のUltraBeeはジムカーナ用にカスタマイズされています。
ナップスのSurron取扱店舗はこちら>>
RS TAICHIクラス リザルト
優勝:黒瀬選手
準優勝:宇積選手
3位:井伊選手
・MOTULクラス トーナメント出場選手
歴戦の猛者の選手が集ったMOTULクラス。
決勝戦に勝ち上がってきたのは、ストック状態に近い見た目のストリートマシンDR-Z400SMを驚異的なテクニックで駆る久谷選手。
前回の大磯大会Surlusterクラスで3位に入賞、他の大会でも入賞常連で実力は折り紙付きの角谷選手&YZ250X。
性格の異なる2台のモタードマシン、乗り方も異なる二名の選手が対峙!
スタート直後からDR-Zの久谷選手が400ccのトルクで前に出る!ターンの鋭さでは角谷選手に分があるように見えるが、それでも徐々に差が広がっていく。
なんとか差を詰めたい角谷選手だが、鋭いターンに合わせたサスセッティングが裏目に出たのか、中盤の高速エリアでリアタイヤが若干スライド、その間に久谷選手が更に差を広げていく!
しかし、中盤以降の回転セクションなどは角谷選手の鋭さが炸裂、広がった差をどんどん詰めていく・・が、僅かな差で久谷選手が逃げ切り勝利を収めました!
新型も発表されたDR-Zの高い戦闘力が未だに現役であることを証明する名勝負でした!
MOTULクラス リザルト
優勝:久谷選手
準優勝:角谷選手
3位:和田選手
UPGARAGEクラス トーナメント出場選手
今回も誰が優勝するのか全く読めないのがUPGARAGEクラス。実力の拮抗する選手勢の中で僅かなチャンスと運をもって勝ち上がってきたのは‥
前回の大磯大会のSurLusterクラス準優勝、職人技でTZR250Rを限界以上の速度で振り回す中嶋選手。
そして直近のDUNLOP・月刊オートバイカップ!ジムカーナ大会第5戦でも総合優勝したNSR250Rの大川選手、前回の大磯大会での屈辱を晴らせるか。
NAPS MOTOGYM関西の最速ライダーの座を賭けた、最後のバトルがスタート!
ごく僅かにスタートのリアクションが早かった中嶋選手が微妙な差で先行しながらスラロームへ飛び込んでいくが、そこに遅れることなく食らいついていく大川選手。
8の字へは同時に進入したが、切り返しの僅かな瞬間で大川選手が逆転先行、そんな大川選手が見えた焦りからか中嶋選手のTZRのフロントタイヤが持ち上がる!
持ち上がったフロントが落ち着くまでのロスが手痛いが、それでも僅かなロスで攻め続ける中嶋選手。一方の大川選手は隙の無い走りで各ターンをまとめていく!
ゴール手前、最後の回転ターンへ大川選手が先行したまま進入していく!中嶋選手も諦めずに追いすがるが、最後まで姿勢を崩さない大川選手が勝利!
僅かな瞬間が勝敗につながってしまう、トップレベルの選手による息を呑むバトルを制し、NAPS MOTOGYM関西の最速ライダーの座は大川選手へ渡りました!
UPGARAGEクラス リザルト
優勝:大川選手
準優勝:中嶋選手
3位:作田選手
今年も熱いバトルが繰り広げられたNAPS MOTOGYMですが、来年2025年も開催に向けて調整中です!内容が決定次第、ナップス公式SNSやウェブページで発表してまいりますので、フォロー&チェックをお願いします!
大会運営協力:
・関東事務茶屋
・関西パイロン練習会
・JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)